百器徒然袋−雨

実は他の作品を読んではいるのだが,書くタイミングが無くてねぇ・・・.とりあえずこれは買ってないので忘れないうちに・・・.

<備忘録>
え〜,感想を書く予定のメモ.
魍魎の匣
狂骨の夢
・絡新婦の理

読みかけ・・・
学問のすすめ
場の論理とマネジメント
・新日本の時代

<百器徒然袋−雨>
一言で表すと,榎木津と愉快な仲間たち,
あるいは,薔薇十字探偵団活劇.

短編集と言うよりは,中編集と言えるほどのボリューム.
京極堂シリーズの長編よりは,事件の内容も簡潔にしてコンパクト.
事件性よりも物語性を重視しており,読んでいて面白い.
日常と言えるほど,彼らの日常は一般的ではないが,
長編を非日常とするならば,これは彼らの日常を見ているようで楽しい.
この作品では榎木津よりも,京極堂の日常を垣間見ているような雰囲気が漂っている.

無理せず楽しく簡単に読めるから初心者にはお勧めかも.
長編物とリンクしている話題も有るが,それほど核心部には関係ない話題なので,長編への興味もそそられる作りだし,
長編物を読んだ後なら,思わずニヤリとできそうな雰囲気である.
ドタバタ感は素敵ですな.

ちなみに,私はこの本を先輩の家で読んだのだが,途中昼寝も含めて10時間ほどで読み終わった.
読みやすく飽きづらい作品と思われ.