子供に対しての「信頼・信用」とは・・・?


<子供に対しての「信頼・信用」とは・・・?>

本題に入る前に、ちょっと前振りを・・・。

個人的に非常に意欲的な番組だと感心しているのは、NHKの「日本の、これから」である。

で、今それを流しっぱなしにして書いている訳だが、
今回の番組とは直接関係無く、番組中での私の心に残ったキーワードが、上記のタイトルな訳です。

何故、親は、子供から信頼されたいのか?

当然のことながら、私は子供が居ないのでその心中は察することが難しいが、
将来、子供を持つ、或いは大人として子供に接する立場として考えてみたいなぁと思う。

状況としてはこうである。
TVのインタビューで、子供がネットで知り合ったアマチュア写真家との撮影会に参加することを、親に相談し、許可を貰ったくだりでの、親の感想である。

「管理するのが一番安全だとは思う、しかし、子供との信頼関係も崩したくない。」
(私のフィルターで要約した内容だという事に注意)

・・・このVTRを見たときの率直な感想は、何と幼稚な話だろうと感じた。
図式はまさに、信頼されたい親と、信頼できない親、という様相だと思われる。
この場合、親子関係に依存しているのは、親なのである。

何故このように、親の立場は弱いのか?
正直、私には理由は良く分からない。
権威?教育?社会の変化?

ん〜、ここまで親が子供にゴマすりしないと、親子関係って維持できないものなのだろうか?
卑屈すぎると思うのだが、やはりこれは親になってみないと分からないのだろうか?

上げ膳据え膳、蝶よ花よと育てられた人間は、
実際はそうではない実社会に投げ込まれた時に、どのようになるのかが不安だなぁと思ったりもする。

まぁ、そんな適当な感想。

<「第3者機関は安全」という幻想>
何故このような価値観があまりにも当然のように受け入れられているのかが、私は理解できない。

昨今、安全性や信頼性といえば、お定まりの如く、第3者機関なのである。
しかし、第3者機関の安全性や信頼性は、誰が担保しているの?と思うのである。
第3者機関の安全性を担保するための、第3者機関を作るか?

第3者機関を必要とする議論の前提は、直接関係する機関が悪意を持って事に当たることを念頭に置いている訳だが、
そもそも第3者機関が生まれた瞬間から、問題の当事者が一人増えるだけで、何も担保されていない状況に変化が無いと感じるのは、私の感覚がおかしいのだろうか?

例えば、国は信用できないから、国の動きを監視する第3者機関が必要だと主張する人が居るが、
国の動きを監視できるだけの権限をもった機関が新たに生まれることに、
むしろ私は恐さを感じるだが・・・。

悪意を持った行為を防ぐことは、第3者機関であろうとも、そうではない当該機関であろうとも、同じ問題なのではないかと思うのだが・・・?

法律で定義されている公務員などと違い、
何の法律的規定も、義務や責任も明確ではない第3者機関って安全かなぁ?

そもそも、議員や国会だって、ある意味での第3者機関なんだが、皆さん安全性を感じてます?
でも、まだあれは本人たちが見える形になっているから良いですが、
誰がメンバーで、どのような規則で動いているかも見えないような第3者機関は、
よっぽど閉鎖的でベールに包まれた権力機関だと思うのだが・・・。

当事者たちの倫理観や善意の欠如を、それ以外のもので補うことは相当に難しい話ですなぁ。


<「個人情報」という幻想>
IT関連の人間として、関係各所から白い目で見られることを覚悟で書くが、
個人情報ってそんなに神聖なものですか?

この話題は、私と担当教員との見解の相違で一番溝の深いことなのだが、
私は、個人情報というものに対して、それほど執着心が無いのである。

先に上げた、今日NHKで放送された「日本の、これから」という番組でも、非常に過敏に多くの人が反応していたのだが、私にはその感覚が理解できないのである。
そのときの状況はこうである。

国際条約批准の関係上、犯罪に関係する法律の改正案が審議中である。
そのないようは、プロバイダーに、通信記録を一定期間は保存することを義務付けた法律である。
その法律は、
政府は犯罪捜査等の理由から、推進派。
野党と日弁連は、憲法上の通信の秘密から、反対派。である。

色々と議論があったようだが、個人的に一番共感できた意見は、
「国が通信記録を保管することは、困ることですか?私は困らない。」
という主張である。

私も非常に同感である。

現在でも多くのプロバイダは、一定期間、通信記録を保管し、裁判所の許可があれば、刑事でも民事でも情報提供してくれる。
郵便局では、中身は閲覧しないまでも、同様に発想記録が残っており、情報提供も行われる。

で、何か皆さん困ってますか?

んで、個人情報の問題なのだが、
例えば流出したとして、何に困るのだろう?

特定のサービスを利用中に、そのサービス提供者から情報が漏れたとしよう。

メールアドレスの場合、・・・大量にスパムメールが増えた・・・。
困る?フィルタリングも成長しているし、そもそも曝すアドレスならそのぐらいの覚悟は必要でしょ?

パスワードの場合、・・・不正にサービスを利用された・・・。
これは困るかもね。クレカのPASSとかね、あとゲームとか、まぁ色々ね。
でも、不正利用されかねないからこそ、むしろちゃんと記録しておいて欲しくない?
その他人による不正操作が、自分のものではなく、保障されるべき被害だ!!ということを。

住所氏名電話番号の場合、・・・変な手紙やいたずら電話が来る・・・。
困るねぇ。でも、そもそも入力したんだから覚悟するべきだし、被害回復も簡単な分野だべ。

あ〜列挙するのは面倒だね。
そもそも理解しなければならないのは、データと情報は違うということ。
個人データの集積体は、個人が特定されていない状態のこと。
それはそれで利用価値が有るのだが、しょせんポスティングと同じだよな。
これを脅威だと言い始めたら、そもそも電話帳や、ありとあらゆるアナログな帳簿の方が危険だと思われ。

んで、個人特定されたデータを、個人情報とした場合は、
もしかしたら危険かもしれないねぇ。
でもね、そもそも個人を特定しての情報活用を考える類の悪意ってのは、その個人に対しての悪意な訳で、
不特定多数にアプローチする場合は上記の個人データの集積体で十分なわけですからね。
となると、電子データを悪用するよりは、ハードデータ、つまり、現実世界で情報収集したほうが建設的であり効率的だと思うんですよ。
ストーカーってのは直接個人に被害を及ぼす典型的な例だが、この種の人はゴミを漁って情報収集をするが、それは特定の人にしか興味が無いからで、かつ、特定の人への情報収集の効率的な方法を知っているからなんだと思う。

まぁつまり、
個人情報と気にする人は、私から言わせれば自意識過剰だと思う。
だれも貴方には興味が無いですよ、と言いたい。

そんな思いを抱きながら、ITに携わる変人です。

あぁ、無駄なことをグダグダと長々と書いてしまった気がする・・・。
書き始めると長くなるから駄目だなぁ・・・、私は。