先ずはほぼ週間日記を目指して・・・

驚くほど金がない今日この頃如何御過しでしょうか?今日はしがない爺です。

<私の感性を刺激した人>
昨日のNHKスペシャルローマ教皇イラク戦争での動きについて放送していた。
ヨハネパウロ2世(84)。
正直な話、私は宗教ってものをこれっぽっちも信じていないし、一神教は大嫌いだ。
しかしながら世界一の宗教のトップとして25年以上活動してきた彼の姿に感銘を受けてしまった。
史上初のスラブ系で500年ぶりの非イタリア人の教皇である。
第2次世界大戦を経験し、前任の教皇が急死した為に教皇となった。

昨年からのイラク戦争はまさに宗教の戦争となりつつある。
ブッシュは盛んに神を引用し、フセインイラク国民も聖戦を叫ぶ。
まさに十字軍の再来のようにキリスト教イスラム教というような宣伝を行ったわけである。
しかし此処にバチカンとの意向の差が大きく現れている。
教皇は、教皇史上初めて十字軍の行いが主に許しを乞うような行為だった(つまりキリスト教として犯してはいけない事だった)と、認めたのである。
そして、イラク戦争を回避するために異例とも言える積極的な行動を行った。
世界の宗教指導者と一堂に会して意見交換を行い(仏教ユダヤ教、当然イスラム教も)、国連においてもバチカンの大使が発言まで行った。
イラクのアジズ副首相とも会談し、フセインに特使を派遣し、ブッシュに特使を派遣しイラク戦争を回避しようとした。

空飛ぶ教皇と呼ばれ、過去に例がないほど諸国を訪問して回っている教皇は、第2次世界大戦を体験した人間として、キリスト教の頂点として、全ての人の期待にこたえて戦争回避への努力を続けるその姿は、
痛々しいほど輝いているように感じた。

キリスト教を信じているわけではないが、受難の宗教の教皇に相応しい、慈愛と悲しみに満ちた表情をしているものだなぁと感じた