閑話

現実逃避は映画に限ると思う今日此の頃如何御過ごしでしょうか?今日はしがない爺です。

<THE PASSION OF THE CHRIST>
ちょっと前に話題になったキリスト教映画。
まず、聖書も呼んだ事の無いような仏教徒が見ても理解できる感情が少ない。
全編ラテン語(らしいが私は字幕を読む)。

私的感想としては、製作者の悪意を感じると言うか、過剰なまでのキリストの受難が非常に偽善的で独善的だと感じた。やはり宗教的な素養がないと見ても理解できないのかもしれない。
結局、人智を超えた力で話を締めくくるのがアメリカらしいと言うか・・・。

アイデン&ティティ
みうらじゅん原作、田口トモロヲ監督、宮藤官九郎脚本。
個人的には麻生久美子が好きだからの一点借りだった。

音楽やってる人にはお勧めする。
好きな事を追いかけている人にお勧めする。
夢から覚めちゃった人にお勧めする。
夢を追いかけている人を恋人に持つ人にお勧めする。

総じてお勧め。
思考停止で馬鹿かなんじゃなくて、純粋で馬鹿な事は素敵だなぁと感じられる。

流れる音楽とボブ・ディランの詩。

何かが違う事には気が付いた。じゃあどうしたらいい?分からない。でも、明日は来るし、お腹は空くし、眠くなるし、Sexもしちゃうよ。
「ねぇ神様、こんな僕が息のしかたを知っているだけでも奇跡だよね」

そんな映画。ちょっと痛くて、ちょっと幸せ。

東京原発
カリスマ都知事が東京に原発を誘致しようと言い始める物語。
キャストも素晴らしい。
都知事役所広司。その他、岸部一徳段田安則平田満田山涼成、菅原大吉、吉田日出子綾田俊樹徳井優益岡徹塩見三省。う?む豪華。

内容は大真面目に東京に原発を誘致した際のメリットとデメリットについてを話し合う。原発推進勢力の意見と原発反対派の意見を両方くみ上げているが、作り的に原発反対派有利。まぁそう作ってあるわけで・・・。
個人的には非常にためになった。

面白いよ。
馬鹿馬鹿しいなんて一言で片付けるには勿体無いくらい大真面目で滑稽。
人間模様としてだけ見ても面白いし、日本の核を取り巻く人物像が一通りそろっている感じ。

だいぶお勧めの部類。