あと6日か

生きています.そんな今日此の頃如何御過しでしょうか?今日はしがない爺です.

踊る大捜査線2>
いつ見ても思うのだが,この映画は凄いと思う.
バランスが絶妙なのだ.

描いているのは非日常の中での日常.
湾岸署員は彼等なりの日常があり,偉い皆さんも彼等なりの日常があり,それが非日常で交わる事によって,生じる日常.

それぞれが大切にしているもの.それぞれが守りたいもの.

エピソードはガンガン消化していく.日常と同じく雑多に進行も工程もばらばらな細かなエピソードが多層的に練りこまれていて,グイグイと引っ張っていく.

そして登場人物.
偉い人から下っ端まで満遍なくスポットを当てて,無駄なフリはしない.

あ〜,上手く書けないナァ・・・.
きっと身にしみると言うか,考えさせられるんですよ.

それぞれが日常に向かっている姿勢に胸が打たれると言いますか.
下っ端の気持ちも描かれていて,上司の気持ちも描かれていて,
沖田管理官の冷徹さと苦悩も理解するし,新城補佐官が調整役としてちょろちょろ出てくるのだが味があって非常によい.

最後に室井管理官が出てくるが,あれは室井さんと青島刑事の信頼関係が有るから成立する場面である.
室井管理官が捜査本部で声をかけても誰も反応しなかった,おそらく彼の決めた方針が本当に反映されて意見をすることが良いのかどうかを迷ったんだろう.しかし,室井の隣に青島が進み出て皆に声をかけることで安心して発言できる環境が作られたのだ.

新城補佐官と沖田管理官が本庁へ引き上げる時に,室井管理官とすれ違うが,その瞬間はまさに3人の思いが交錯するわけで,本部を頼まれた室井と,本庁を頼まれた新城と,理想を実現できなかった沖田.
それぞれが互いに力を尊敬し合い認めているからこそ,2人は沖田を責めず,沖田も2人に委ねるのだと思った.

まぁ,色々感じる面白い映画だナァと思う.

<学祭>
不思議な話だが,学祭が痛く無い.
気にはなるのだが,昔のように問題が山積みでも身が切られるように痛いと感じなくなった.
何故だろう?私が知っている現役が少なくなってきたからだろうか?
良くも悪くも大学に居続けて自分の手の届かないものを眺め続ける事への耐性が出来上がりつつあるのだろうか?
それとも,最早笑うしかないほどの状況だと言うのを本能的に察知しているのだろうか?

大学に残る事を選択した私は,最低でもあと3年は大学で見続けることになる.

今年の大学祭は色々な意味で分岐点だと思う.去年は分岐点に差し掛かったばかりだったが,今年はその分岐点から本格的に道が分かれ始めるだろう.
だからこそ言いたい.
是非とも全てのOBの人に見てもらいたい!!
私もOBの列に名を連ねる一人だからこそ声を大にして言いたい.
私たちが作り上げてきたものの一つの結果としての今年があることを.
別に何をして欲しい訳ではなく,見ておいて欲しい.
私達の作った道は,ここの分岐点をもって一段落し,更に未来に伸びていく.だからこそ目に入れていて欲しい.

私が語り続けている夢.
大学に残り,偉くなり,そして皆を呼び戻して私たちが果たせなかった夢の大学を作ること.
だからこそ私は残り続けて見続けるし,皆にも見てもらいたい.

確実にこの大学は品質が下がっている.

だからこそ見ておいて欲しい.私たちが学生として過ごした大学の現状を.
そして私たちが命がけで取り組んだ,大学祭の今の姿を.

得るものは無いかもしれないが,見て記憶にとどめる事が必要なんだと思う.
黎明期を潜り抜けた私たちだからこそ見えるものが沢山あると思う.
現役の彼等が見ている世界よりも何段階も上の世界で見ることが出来ると思う.

話を変えよう.

前にも書いたように,今週から橋本君が入り本格的に活動を始めている.
現在大学祭を手伝っているのは,
企画:村上恵
総務:小澤慶子
広報:石川歩
アーティスト:橋本正隆
雰囲気もだいぶ良くなり,(大学祭直前にして)やっと大学祭らしい感じになり始めている.

今年は目指すものが違う.
大きな枠で言えば,今年は学生企画を中心とした学生参加率向上に主眼を置いている(実現できているかどうかは別問題であるが).これは近年のサークル活動の活発化や学生会の学生活動へのスタンスなども影響しているが,今年をある種の試金石と位置づけていた.
現状から言えばそれは芸能人がハイロウズになった瞬間に完全に破綻した.
当然それ以前から小さな破綻は見られただろうし,実現のための取り組みが十分でなかった事もあるだろうが,芸能人がビックサイズだったおかげで全てが吹っ飛び,おそらく今年の大学祭で目に付く問題の多くが,直接間接に関わらず芸能人の影響を受けている結果となるだろう.

それ自体を否定する気は全く無い.

しかしもう一つの意味で今年は目指すものが違う.
現段階になってますます明確になってきたが,大学祭の品質は優先順位が相当低いという事だ.
理由はいたって簡単で,品質を気にするほど余裕がないのである.
全てにおいて,本当に全てにおいて優先されてる事項は,当日をどうやって取り繕うか.
取り繕うためにOBが全力で手腕を振るっているのだ.
私達の常識からは想像できないほど酷い状況下にあって,彼等が出来る事はそれしかない.
話を聞くことしか出来ない私も,思わず逃げ出したくなるような状況で手伝う彼等に本当に同情する.
まぁ,厳しいかもしれないが,彼等の後輩だという意味では,彼等が現役組を作り出した責任も遠因として存在するだろうから,それは諦めて頑張ってもらうしかないが.それでも同情する.

そろそろ書き始めて6時間ほどたった.
グダグダとした長文にここまで付き合っていただいたことを,非常にありがたく思う.
現在は多忙でなかなか更新する事が出来ないが,これからも色々な感じたことを書き続けて行きたい.
当然大学祭のことも書くことになるだろう.

これからもよろしくお願いします.