<映画:オーシャンズ13>

大作中の大作、待望の新作、といったところか。
感想を端的に言えば、面白い、ということ。


大作中の大作、と言ったのは、この映画の大きな特徴でもあるが、新旧の映画スターが勢ぞろいしている上に、
肩の力を抜いて演技しているように見えるのが、素晴らしい。
個人的には、ライフワークのように何年かに一回の割合ぐらいで作り続けてもらえれば、面白いことになるだろうなぁと。


んで、作品的には、
まぁ前作までを見てないと楽しさは3割減だろうねぇ。見て無くても面白いと思うが、過去の因縁が見えないと面白くない箇所も多いね。
オーシャンズ・シリーズの特徴としては、展開のテンポの速さ、があるだろう。
大抵の映画は、物語を展開させる場面では、展開への前振りがあってその後に重要な場面を見せるのが一般的なんだろうが、
この映画は展開のサクサク感が大変重要だから、集中力が必要だよね。
ちゃんと見て伏線を把握してないと、最後の山場の展開での楽しさが減っちゃうからねぇ。
まぁそれに気づいてなくても、最後のグイグイとクライマックスに持っていく展開は面白いと思う。


なんでこの映画では展開のサクサク感が重要なのかと言えば、
この種の、詐欺師など犯罪者を題材とした映画は、展開の速い演出をすることで品位と知性を醸し出すと思われ。
さらにはこういった展開重視の見せ方は、必要以上に客に説明する時間がない分だけ、客自身が推理する楽しみが生まれるし、
短い伏線を展開に配置しておけば、後から種明かし的に見せられていない話をされてゲンナリするよりは、だいぶ良いよね。
こういった、おしゃれ系の映画は軽妙さも命ですからねぇ。


まぁ見に行こうと思っている人は、前作までをチェックしてから行く事をお勧めしますわ。
あと、見逃している伏線もあるかもしれないから、もう一回ぐらい見に行きたいかも。