政治とネット

今朝の寒さはやばかった、壁からジワジワと押し寄せる寒さにストーブ君は全力で稼動しております。そんな今日この頃皆様如何御過ごしでしょうか?今日はしがない爺です。


岩手山は雪が積もっているのでしょうが、我が家の周りはまだ大丈夫です。


さーて、久々の2日連続でのエントリー。
文章を書く気力が復活すれば、お外に出る気力も湧くかもねww


さて、あいかわらずうろうろとネット界隈(主にニコニコ動画)をうろついておりまして驚いたことから。
もしかしたら過去においても行われていたのかも知れませんが、私は初めて見たので衝撃でした。
まぁでも、考えてみれば情報分野なのだから積極的に取り組むことに意味があるのかもしれませんね。
え?何がって?
情報処理学会の研究会が、生放送で放送されていました。
放送されていた研究会は下記のURLから。
第135回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会


放送者の方はちゃんと許可を取って、さらに発表会場にコメントまで流れているもよう。
実際に私が見ている窓をキャプチャした画像がこちら。

赤字は放送者の運営コメント、画面中に黄色枠で囲まれたコメントは、私のコメントですw
それにしても、こういう放送が増えてくれるとITって感じで素晴らしいと思いました。


ポイントは、
一般人が誰もアクセスしないようなサイトで中継するよりも、
ポータルとなるような、動画視聴という行為に慣れている一般人が集うサイトで中継する。
ということではないでしょうか?


さて、話題は移りまして、政治とネットについて。
今日見つけて驚いたのですが、ニコニコ動画に「在日米陸軍チャンネル」ができたそうです。
いやー、驚いたww
だってあんた、在日米軍の公式チャンネルですよww
もしかしてニコ動のアカウントを持っていないと見れないかもしれませんが、URLはこちら。
http://ch.nicovideo.jp/channel/ch292
投稿されている内容は、
親善訪問の様子や、在日米軍音楽隊が札幌雪祭りに参加した様子。
米軍基地内学校と日本の高校とのアメフト交流線の模様など、日常活動の映像のようです。
また、予定として今週末にキャンプ座間の基地公開の様子を生中継するそうです。


最近は普天間基地問題で注目が集まっているということもあり、
メディアを介さない、直接的な広報が求められているのかも知れません。


さて、上記の話題はある意味では政治的ですが、もっと直接的な話題に移りましょう。
現在ニコニコ動画では、岡田大臣と亀井大臣が記者クラブ以外向けに行っている記者会見を毎週生中継しています。
そして、毎週1つ、ユーザから寄せられた質問メールを現地スタッフが質問する、ということが行われています。
つまり、(質問が採用されれば)一般人が直接大臣へ質問する機会がある、ということです。
何故この2人の記者会見だけかと言えば、民主党記者クラブ制度の廃止という公約を守っていないからです。
背景を説明すると長くなりますが、
フリージャーナリストなどを中心に記者クラブ制度の閉鎖性と馴れ合いなどの諸問題が指摘されており、
民主党は野党時代と選挙期間中を通して「記者クラブ制度」の廃止と
政府記者会見を記者クラブ以外のメディアにも公開することを約束しておりました。
しかし政権与党になった後に公約を保留し、事実上の記者クラブ制度の継続を認めたわけです。
そういった流れの中で、フリージャーナリストなどの突き上げを受けて、
岡田大臣と亀井大臣は定例記者会見を2回行うことに決定したようです。
つまり、記者クラブ向けの記者会見と、それ以外のメディア向けの記者会見です。
ニコニコ動画が生中継しているのは、後者の記者会見ということです。


さて、ちょっと他に目を転じて見ますと、
ニコニコ動画には、現在以下のチャンネルがあり、それぞれの政党・個人が運営しています。

なかでも更新が活発なのは自民党チャンネルと志位和夫チャンネルです。
自民党チャンネルは、谷垣総裁・大島幹事長・石破政調会長の定例記者会見が毎週動画としてUPされます。
共産党志位和夫チャンネルは、共産党の代表質問を全てUPするなど意欲的です。
それ以外の政党チャンネルは、先の衆院選の直前にボロボロ誕生したものの、選挙以降はぱったりと止まっています。


一方、Youtubeを見てみますと、
コチラでは全政党がチャンネルを持ち、さらに個人チャンネルとして35人近い政治家がチャンネルを持っているようだ。


では、ニコニコ動画Youtubeで大きく違うのは何か?

Youtubeニコニコ動画
UPできる動画容量2G100M
動画の長さ最大10分ビットレートとのトレードオフ
生放送できないできる


比べてみると一目瞭然だが、動画品質はYoutubeに利があるのに対して、
ニコニコ動画は再生時間を自由に伸ばせるのが利点だ。
さらに、動画で捉まえたユーザを生放送に誘導することもできる。


動画時間は非常に重要だ。
実際にUPされている動画をチェックしてみると、ニコ動の最長動画は1052分のようだ。
これだけ長時間まで対応できる利点は非常に大きく、
現在の臨時国会では、予算委員会の模様が30分程度のサイズで分割されて全てUPされている。
これを全てYoutubeでUPしようと思ったら、何分割する必要があるんだろうかww


さて、話を政治に戻すが、
現在の公職選挙法ではインターネットを使用した選挙活動は違反となる。
そのため、ニコニコ動画においても選挙中は政党の公式チャンネルからの動画UPは無くなった。
しかし一方で、一般人の動画UPは問題ないため、ニュースでは放送されないような各地での遊説の様子が、
一般人の撮影により相当数UPされている。
こういった状況を受け、ネットでの選挙活動が合法化されるという流れも、本格的に生まれつつあるようだ。


ちなみに、選挙期間中に行われた自民党民主党党首討論はTVでは放送されなかったが、
ニコニコ動画で全編生放送されたのである。


この流れを皆さんは、どうお思いだろうか?